古事記 上卷 天の石屋戸(アメノイワヤト) -3

於是天照大御神
ココニ アマテラスオオミカミ

以爲怪
アヤシトオモホシテ

細開天石屋戸而
アマノイワトヲホソメニヒラキテ

內告者
ウチヨリノリタマエルハ

因吾隱坐而
アガカクリマスニヨリテ

以爲天原自闇亦葦原中國皆闇矣
アマノハラオノズカラクラク アシハラナカツクニモミナクラカラントオモウヲ

何由以
ナニトカモ

天宇受賣者爲樂
アマノウズメハ アソビヲシ

亦八百萬神諸咲
マタ ヤオヨロズノカミ モロモロワラウゾトノリタマイキ

爾天宇受賣白言
ココニアメノウズメ

益汝命而貴神坐
ナガミコトニマサリテトオトキカミイマスガ


ユエニ

歡喜咲樂
ヨロコビエラグ トモウシキ

如此言之間
カクモウスアイダニ

天兒屋命・布刀玉命
アメノコヤネノミコト・フトダマノミコト

指出其鏡
カノカガミヲサシイデテ

示奉天照大御神之時
アマテラスオオミカミニミセマツルトキ

天照大御神逾思奇而
アマテラスオオミカミ イヨイヨアヤシトオモオシテ

稍自戸出而臨坐之時
ヤヤトヨリイデテノゾミマストキニ

其所隱立之天手力男神
カノカクリタテル アメノタヂカラオノカミ

取其御手引出
ソノミテヲトリテ ヒキイダシマツリキ

卽布刀玉命
スナワチフトダマノミコト

以尻久米繩
シリクメナワヲ

控度其御後方白言
ソノミシリエニヒキワタシテ

從此以內
ココヨリウチニ

不得還入
エカエリイリマサジ トモウシキ


カレ

天照大御神出坐之時
アマテラスオオミカミ イデマセルトキ

高天原及葦原中國
タカアマハラモ アシハラナカツクニモ

自得照明
ノズカラテリアカリキ

天岩戸神社の天安河原


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